移住は白川町以前に何度かされていたと伺いましたが以前はどちらに?
私の出身は大阪なんですけど、白川町に来る前には高知県の四万十町というところで一度移住して14年間ほど有機農業をして生活してました。あるきっかけがあって白川町に2度目の移住をすることになりました。
Minami Arai
繁忙期が異なる仕事を組み合わせることで、年間を通して働ける職場を創出する「白川ワークドット協同組合」の事務局をつとめる新井さんより、白川町黒川地区に移住して感じた印象を伺いました。
私の出身は大阪なんですけど、白川町に来る前には高知県の四万十町というところで一度移住して14年間ほど有機農業をして生活してました。あるきっかけがあって白川町に2度目の移住をすることになりました。
そうなんです、今となっては移住慣れしているかもしれませんね(笑)
きっかけとしては、四万十町で有機農業をしていた時代、名古屋の方がインターンで働きに来てくれた事なんです。
そう、名古屋の方との出会いが白川町につながったんです(笑)その名古屋の方がインターンとして四万十町のわたし達の農園で働いてくれた時、名古屋に帰ったら養豚でもやろうかなという話になって。名古屋に戻った後、白川町に“あんしん豚(とん)”っていうブランド豚があるらしいって調べられて。その方が白川町のあんしん豚で働くことになりました。その後、その方から白川町のあんしん豚を貰う機会があって、「おいしい!」って感動しちゃって。あんしん豚で働きたいなと!結果、本当に白川町に移住することになりました。わざわざ一家族が引っ越してくるなんて、よほど美味しいブランド豚ですよね(笑)良いコマーシャルになるんじゃないでしょうか。(笑)
移住した当時は移住交流サポートセンターが無かったので、まずは役場を頼ってという感じです。企画課の課長さんにアテンドしてもらいました。空き家バンクから提供された物件からで探した感じですね。勤務先のあんしん豚から1km圏内で探しましょうということで空き家を何件か紹介してもらい、一緒に見て回らせてもらいました。
ちょうどタイミングよく職場の近くにいい物件があったんです。別荘として使われてて、とても綺麗に管理されていて。家具も多少は残っていたようですが私達家族が伺ったときには大枠除去されていてスムーズに入居できました。そして空き家なのに、特に修繕するべき設備もなく大変助かりました。高知でも同じく空き家に住んでいたんですが、こちらの空き家は格段にきれいでしたね。気に入って住まわせてもらってます。
あんしん豚以外にも幾つか仕事をしています。NPO法人G-netは、地域の中小企業と働く人を繋ぐことで地域活性化を目指す仕事です。そして現在もG-netの仕事をしており、週の半分をG-net、残りの半分をワークドットの仕事をしています。白川町内企業さんが出資し合って作った組合である白川ワークドット協同組合では、企業さん達の組合移住される方や地元での就職を望まれている方の仕事づくりをさせていただいています。時系列でまとめますと、
・2019年白川町に移住 あんしん豚でパートとして勤務
・2020年G-netとあんしん豚のダブルワーク
・2021年から現在 G-netと白川ワークドットのダブルワーク
見知らぬ土地で心細いとかは全くなかったですね。自然と周りの方と馴染めた感じがします。一般的に皆さんが考えられる田舎の地域って、移住者の方に対して、常に気にかけて声をかけてお世話するような距離が近い関係性がある事が先入観として有るかと思われますが、白川町、黒川地区の皆さんは適度で心地よい距離感をもって近所付き合いをしていただいているという印象です。野菜等のお裾分けを頂いたり、気にかけて声を掛けていただいたりはたまにありますけど、毎日様子を聞きに来たりとかは無いですね。必要なときだけ手を貸してもらったり、気にかけてもらったりという感じで本当に“ほどほど”な心地よい距離感をもってお付き合いをしていただいています。ありがたいですね
溶け込むために特に何かを頑張ったというのも思い浮かばないですね。きちんとご挨拶をするとか、そんな感じでしょうか。うちは子どもが3人いますので、他にお子さんがいらっしゃる地域のご家庭とは、子どもの付き合いを通じてすぐに打ち解けました。楽しくワイワイやれています。息子は家から中学まで自転車通学なんですが、たまにご近所のおじさんの軽トラに乗せてもらって帰ってきたりもします。(笑)
黒川の方は新しいものや人に寛容なところがありますね。黒川地区には移住者そのものが多いからか、柔軟で現代的な考えをされる方が多いように感じます。
子どもが3人居まして、移住の際子どもたちは小4、小1、年少だったのですが、新しい環境にもすぐに順応し、苦労したことは無かったです。よく馴染んでいると思います。白川町の生活を楽しんでますね。友達ができてよかったと言ってます。子どもの教育については、白川町は教育面のサポートが手厚いので助かっています。先生方が子どもたち一人ひとりをよく気にかけてくれています。子どもたちの遊びは「川遊び」を毎日楽しんでいます。時に友だちと、時に大人と。一人でも川で遊んで過ごしてますね。
そして白川は星空も綺麗ですね。子どもたちは外に出て寝転んで流れ星を見たりと自然豊かな所を楽しんでいるようです。
一つだけかわいそうかなというのは、町内でお友達の家に遊びに行くとなると、ちょっと距離が遠くて移動が大変、くらいですかね。放課後に学校近くで遊んでいくときもちょっと早めに帰らないといけませんし。まあ、自転車があるからある程度自分の力で遠出はするようになるとは思います。
買い物はネットショップでも買えますし、生活用品も身近にお店があります。生鮮食品については、自宅で家庭菜園をやってるので野菜は困らないですよね。お米も地域の生産者さんから買ってます。卵もあるし、あんしん豚、鶏ちゃんもありますから不便は感じないですね。あえて買い物をするとなると休みの日にでかけた時、ついでに買ってくるとかですかね。
白川町内では生協を利用されている方も居ます。医療については、幸い家族誰もが健康で、移住してからあまり病院は行ってないですね。不便はないです。
移住者に対する環境が整っているのが白川町で移住することのメリットだと思います。相談できる施設や相手も多くいます。あとは毎日の暮らしを楽しむ気持ちですかね?思った事と違ったと思ったら次の移住先を探すくらいの気持ちでも良いのかも(笑)お子さんが居る家庭だと教育や将来など思う所が様々だと思いますが、私と家族は移住して良かったと思っています。地元の人も、移住者も前向きな方が多く、とても楽しい地域だと思います。
◆関連リンク
白川ワークドット協同組合
https://note.com/shirakawaworkdot/
あんしん豚公式サイト
https://www.anshinton.co.jp/